香象承伝「Worsleya procera」05

◆2007年5月22日 親株の植替え
前年までは口径21cm陶器鉢で栽培していましたが、その時画像をご覧になった方が「懐かしい鉢をお持ちですね、母が大事に使っていたのを想いだします。植物に対して鉢が小さいようで転倒しないでしょうか。」とコメントされていました。そこでこの春、30cmの重い観葉陶器鉢に鉢上げしました。無論、排水第一で最下部には鶏卵大の軽石を並べます。小諸は国内有数の活火山、浅間山の南麓でどこを掘っても軽石が出てきます。次に指頭大の大粒を目つぶしに敷きその上にワースレアの根を崩さないよう注意して置きます。用土は赤玉土中粒、鹿沼土中粒、そして桐生砂の未選別を3mm目篩で振るい細粒を除いたもの。更に浅間軽石砂3mm~10mmの4種類の等量混合土で回りを満たし、化粧砂を敷く前に長期持続型肥料のエコロング90タイプをうっすらと撒きます。化粧砂はご覧のように手元にあった白砂を敷きました。(後日不釣り合いにて除去しました)

◆2007年6月7日 実生苗その後
次々と先を争う如く子葉を伸ばしてくる光景は実生の醍醐味で、毎日観察するたびにその本数が増えていくのは痛快です。初めて輸入した3粒の種子の発芽を神に祈るごとく蒔いた時とは格段の差で、こんなに出てくると注意が緩慢になります。実生する時、少ない種子の場合は真剣に扱いますが多数出ると移植時の気使いはどこかに置き忘れてしまうようです。

◆2007年7月1日 親株と子株
多種類の植物が並ぶ栽培棚の奥に青い鉢が見えます。その手前にこの春の植え替え時に外した子株が親株に寄り添っています。新生葉が旧葉より伸びているのは調子が良い証拠です。親株の白砂は不適当にて焼き赤玉に変更しました。

◆2008年8月6日 まさかの発蕾でびっくり仰天!
一般植物は開花年齢に達すれば毎年開花するのは当然です。しかし本種は毎年開花を望めないのが通例の様でしたが一年おいて開花とは、思うに栽培条件、用土潅水肥料日射などが偶然にも合致したのでしょう。この時気が付いたのは根元の左右に子株が顔を出しています。花を上げ子株もでき、まさに絶好調の証です。

◆2008年8月14日 6輪全開
力溢れる此の姿は威厳と品位を備え、盛装したブラジル皇后です。お名前はマリア・レオポルディナ・デ・アウストリア殿下(ブラジル帝国時代)です。根元には2本の分身を従えて威風堂々そのものです。

祖国から遠い日本の地で花開き実を結んだ「ブラジルの皇后・Worsleya procera」の物語はひとまずここで完結です。シリーズ巻末にふさわしいフィナーレ、豪華絢爛7輪全開をご鑑賞下さい。

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この記事を書いた人

七宝樹
タイトルは「こうぞうしょうでん」と読みます
長野在住
多肉含めて植物全般「今昔」いろいろを語ります

香象承伝「Worsleya procera」05”へ3件のコメント

  1. ネオロゼア より:

    素晴らしい情報提供ありがとうございました。
    私も2009年に小さな苗を購入してから2017年の初開花以降、最近は株は違えど毎年開花しており、お陰様で今年の夏は3株同時開花となりました。現状の様子などもアップして頂けると嬉しいです。

  2. ネオロゼア より:

    先日の投稿から承認されないので、この投稿と併せて拒否もしくは削除頂いて構いません。
    みずの森の担当者様とも今年から懇意にさせてもらい色々と情報交換させてもらっています。
    当方も今年は株は違いますが、2月、4月、6月にも開花しました。国内でもブルーアマリリスの情報が少なくこの資料は有意義に読ませてもらいました。ありがとうございました。

    1. JSS編集部 より:

      ネオロゼアさま
      投稿承認が遅くなりまして申し訳ありませんでした。筆者がWordpress不慣れなため代筆で恐縮ですが、「国内で情報の少ないワースレヤ育成について、誰かの役に立てば」という思いで書いた記事でしたので、コメント大変うれしく思っております。こちらこそありがとうございました。

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