最近の東京支部例会より 01
緊急事態宣言が明けて10月から、東京支部例会がほぼ通常通り毎月開催できるようになりました。隔月の会報誌に間に合わなかったり、ページ数の都合で載せられなかった写真や解説をいくつか紹介していきます。
◆10月例会より「コーデックス」
会報誌529号でも一属一種の多肉植物として紹介した珍しい塊根ガガイモ、ペトペンチア ナタレンシス Petopentia natalensisは森下理事長持参の展示品でした。育て方などの詳細をいただきましたが、会報誌には掲載できなかったのでここで紹介します。
「南アフリカ原産のガガイモ科に分類される夏型塊根植物。以前はフォッケア属に分類されていていましたが、今はペトペンチア属に分類されている一属一種の植物で、海沿いの低い草原地帯の塩分高め潮風にあたり生育する珍しい塊根植物です。塊根部からツルを延ばし葉を付けるタイプの植物ですが、葉の色が面白く、表はメタリックなダークグリーン、裏は赤紫色の葉色をしています。残念ながら花は見たことがないのですが、ガガイモ科特有の面白い姿の花を咲かせるそうです。」
◆置き場所:育て方の解説を見ると一般的に、一年を通し風通しの良いやや遮光した明るい場所で(或いは、適度に日光の当たる半日蔭で)管理することとありますが、我が家では一年を通して玄関先の軒下で管理しております。室内に入れておくと完全に落葉せず、葉をつけたまま冬を越し、春に動き出すのも早いそうです。真夏の直射日光に長時間当たると、葉が日焼けを起こし落葉してしまうので注意が必要です。
◆水遣り:成長期の夏はたっぷりと水を上げますが、水遣りを怠ると葉がしおれ元気がなくなるので、真夏は一日置きくらいの頻度でも大丈夫なようです。冬は休眠期のため(晩秋に落葉します)、やや断水して越冬させますが、氷点下5℃でも問題ないくらい丈夫な植物です。
◆病害虫:成長期に白っぽい小さなダニが葉の裏に付くことがあり、被害を受けると葉の色素が抜け、黄色い斑点が出て落葉することがあります。定期的にダニ類用殺虫剤を葉裏に散布すると効果的です。
◆植え替え:塊根の直径は最大40cmほどに達するそうで、2年に1度は植替えをお勧めします。