香象承伝「Delosperma cooperi」02

◆耐寒性松葉菊?
2021 年現在、このDelosperma cooperi種に対して「耐寒松葉菊」の名称を見かけますが不適当で、後日混乱を招きます。松葉菊はLampranthus spectabilis (Haw.) N.E.Br.です。または広義のマツバギク属(Lampranthus)の総称です。本属Delosperma N.E.Br.は別属ですから、正しくは「耐寒性メセン、Delosperma cooperi 」にすべきと提案します。

次の各種も小諸で越冬確認済みです。De. ashtonii 花長谷(はなはせ)De. Aberdeenense 花飛鳥(はなあすか)De. caroliense 花御室(はなおむろ)De. Congestum

De. cooperi cf. dwarf 姫嵐山(ひめらんざん)

De. hirtum 花乙女(はなおとめ)、De. nubigenum 黄金の座(こがねのざ)De. sutherlandii 沙坐蘭(さざらん)、De. floribundum

他にも小諸で確認済みの耐寒性メセンに Malephora N.E.Br.があり、Malehora curassa 宝華(ほうか)Malephora crocea 花園(はなぞの)Malephora rutea 岩山吹(いわやまぶき)などを擁します。更に南アフリカ中部原産のMalephora herrei (Schwantes) Schwantes は冬期間気温が零下に下がる地域の産で寒さに非常に耐性があり、冬の気温が低い地域の庭園に適すると思われます。

Aizooaceae(ハマミズナ科)は膨大な種を擁する科で一説では145属約1800種もあり、単にメセンと言えばこの1800種を意味しますが、「耐寒性メセン」がその中に何種あるのかは未知数です。日本ではリトープスやコノフィツム、及びこれに準じた高度多肉球形メセンの研究・栽培は世界的に有名です。しかし球形メセンに比べ、草物・花物と称されるグループは全メセン中4分の3を占める属種を擁しながらもその多くは未渡来種であるため、栽培・研究に至らないのが現状です。

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この記事を書いた人

七宝樹
タイトルは「こうぞうしょうでん」と読みます
長野在住
多肉含めて植物全般「今昔」いろいろを語ります

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