最近の東京支部例会より 06

7/3、赤羽文化センターにて東京支部7月例会が開催されました。この日は6月末から続く猛暑日の真っただ中で、会場あちこちから「溶けた…」「焼けた…」と悲痛な声が。北関東灼熱地域在住の筆者も実は、あの丈夫な「オブツーサ」を初めて溶かしけっこうなショックでしたが、みなさんと話しているうちに「自分のところだけではなかった!」と不謹慎ですがちょっとだけ安心しました。

◆展示テーマは「パキポディウム・ユーフォルビア」

◆杉並のHさん展示品、右は Pachypodium lamerei var. fiherenense (フィヘレネンセ)
5粒蒔いて4粒発芽、実生3年目。ラメレイの変種フィヘレネンセとして買ったものの、柱ものパキポは大きくならないと特徴が出ず本種と区別がつかないそうで、「ラベル落ちには注意」と「種はある程度信用のあるところで買ったほうがいいと思う」とのことです。水遣りは梅雨入りしたらたっぷり、あとは乾かし気味で。
左は Euphorbia bupleurifolia (鉄甲丸)
やや気難しい種として知られているのは、原産地が南アフリカの冬季降雨帯と夏季降雨帯のちょうど真ん中に当たり、微妙な栽培環境の差でどちらにもなりうるためだそうです。

◆ハオルチア名人Hさんの Euphorbia valida は、他の鉢の隅っこにこぼれ種?で自然に生えていたので正式には名称不明だけど「たぶんバリダでしょう。」これで3年目くらい。

◆群馬から参加のYさんの、40cmはある超大型パキポ!
Pachypodium rosulatum var. inopinatum(イノピナツム)は、輸入球を発根させたもの。サイズの合う鉢がなく、ホームセンターで買ったタッパーにノコギリでスリットを入れたケースは「発根管理が好きで、根が伸びるのが見えてちょうどいい。」のだとか。管理は室内で完全LED育成、水は毎日あげていて葉は落ちることなくずっと出ている状態だそうです。斬新な管理法にみなさん興味津々でした。

他にも理事長持参の大株ホリダなどありましたが、こちらは次号会報誌に掲載予定ですので割愛いたします。

交換会にはこんな珍品が。
Decarya madagascariensis (手前)「ジグザグの木」という名前で流通しているそうです。そのままですね。

Euphorbia stenoclada(奥)和名が「トナカイキリン」、トナカイはわかるけど(角?)そういえばなぜ「キリン」とつくのか??と話題になった一品です。

今回の展示品は品種的に大物で、お持ちいただくのは大変だったと思います。ご協力のみなさま、貴重な品をありがとうございました。
来月の会場は「滝野川会館」、テーマは久々の「サボテン」の予定…ですが、コロナウイルスの新種の感染が増えつつあり、それを踏まえての開催判断となりそうです。決まり次第サイト上にてお知らせいたしますのでよろしくお願いいたします。